大量の座標データを効率よく作業するには?


三角網の計算処理時間は座標点数の2乗で増加します。座標点数が2倍になると計算時間は4倍必要とします。
又、作業するPCに搭載されているCPUの速度(クロック数)によって、又、データの座標点数によっては搭載メモリーの容量にも
影響を受けます。

最近ではCPUの高速化がどんどん加速していますので、その恩恵を受けることもできます。
しかし、処理するデータ量も、レーザーの利用などによる実測の手段の変化や従来に比べより詳細なデータ・・
例えば10mメッシュ標高データなどの入手手段が可能になるなど大量の座標データを処理するケースを頻繁に見受けるようになりました。

そのため3次元地形モデルとしての正確さを保ちつつ、不必要な座標点はできるだけ排除して、あるいは作成しないで効率よく
作業をすすめることがますます重要となってきました。
尚、高速三角網計算処理ができるプログラムがあります。
ランダム点での三角網計算が、従来の数倍〜数十倍もの時間短縮が可能です。
数万点以上を処理する時など有効な手段となります。詳細は営業にお問い合わせ下さい。

  1. 「ラスター追跡」
    「ラスター追跡」で平面図の等高線から座標データを作成する際、計曲線を主体に主曲線は必要な箇所のみにとどめる。
    特に等高線が一定間隔になっているところは勾配が一定ですから、計曲線の座標データのみで充分です。
    詳細は「平面図(等高線)から3次元データを作成する」の項をご覧下さい。

  2. 「重複点チェック」
    スキャン型レーザー計測器で取得したデータの多くは樹木の幹、枝、葉などのデータが混在していますので、
    「重複点チェック」の「判定距離」の数値を大きくして「標高最低値を登録」することで有効データの選別をおこなうことができます。
    又、自動のラスターベクター変換ソフトを通して取り込まれた座標ファイルには、等高線図面への再現性への意識が
    強いためでしょうか、同一標高の座標が非常に近接した位置に多数存在するケースをよく見かけます。
    このような場合、座標を少々削除してもGeoFormで等高線計算した結果との差異はほとんどありませんので、
    「判定距離」をいれてみましょう。

  3. データの分割処理
    データをエリア別に2分割、3分割して処理して、それぞれで三角網を計算し保存します。
    ランダムデータ合成で三角網の再計算をしないで2つの地形データを合成することができます。
    接合部分(外周)が完全に一致しなくても基本的には縦横断計算には支障ありませんが、
    鳥瞰図での表示には穴(ブラックホール)ができますのでご注意下さい。
    接合部分を一致させさせる操作手順は別ページに記載いたします。(大量データ処理のための分割、合成処理の項参照

    この方法は少々手間がかかりますが、ある点数以上(一概には言えませんが、夜間に計算処理をさせるぐらい所要時間がかかる)
    では総トータルの処理時間を短縮させることができます。
    3分割での所要時間は、そのまま処理するのに比べて「1/3+外周設定の時間+合成作業時間」となり、点数が多い場合、
    およそ1/2程度まで総処理時間の短縮が見込めます。

    しかし、全体を一括して計算するのは、PCが1台占有されるもののオペレータは他の作業ができるというメリットがあります。
    どちらが良いのかは Case By Case でしょう。急いで処理する必要があり少しでも時間を短縮したい、
    あるいは、ある特定エリアは座標が入れ替わる可能性があり三角網の再計算をおこなう可能性が高いことが見込まれるなどの時には有効な手段となります。

  4. メッシュデータの利用、「メッシュテキスト取りこみ」
    メッシュデータは、格子状の位置に割り振られた座標データですから、
    ランダム点と違って三角網計算も一定パターンでの処理が可能です。

    そのため、メッシュデータを読込むと同時に三角網も作成してしまいますので、非常に短時間・・・
    (マシン性能にも依存されますが、通常1000×1000=100万点で1分以内)で三角網作成までのデータ作成が完了します。
    GeoForm では、市販されている地理院の数値地図(標高)も利用できますが、「ファイル」→「メッシュテキスト取りこみ」があります。
    テキスト形式のデータで先頭に原点の座標やメッシュのピッチ(間隔)などの情報を記載、
    2行目からは各メッシュポイントの標高値のみを記述します。
    ファイルのフォーマット詳細は取扱説明書を参照ください。

    又、当社のメッシュ数量プログラムをお持ちのユーザー様でしたら、メッシュの標高計算をした後、「メッシュ標高クリップボード出力」
    を選択、表計算プログラム(Excel、1-2-3など)に「貼り付け」、CSV形式で保存したファイルをサンプルデータとしてご利用いただけます。